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小林研究室(生体・医用光学)
バイオフォトン
バイオフォトンとは,生体から放射される極めて弱い(10-16W/cm2以下)可視波長領域の発光です。エネルギー代謝など活性酸素の産生が関与する代謝過程や酸化ストレスを誘引する外的要因により,タンパク質や脂質などの生体構成物質の酸化過程で生じる励起生体分子に由来するものです。活性酸素に起因する生体の酸化ストレスの計測に応用することができます。 小林研究室では,バイオフォトンの画像計測技術や分光計測技術の開発を行うとともに,発光メカニズムの解析やその非侵襲生体計測への応用に関する研究を行っています。


ヒト体表のバイオフォトン発光画像
http://dx.doi.org/10.1371/journal.pone.0006256
超音波タグ光イメージング法による生体光断層画像計測技術の研究
生体のような光散乱媒質内部の光学特性を,超音波と光の相互作用を利用して計測する技術の研究を行っています。生体の生理情報を計測するための蛍光プローブ(標識)や化学発光プローブに対し,超音波の音響光学効果による光変調や,音響化学効果による化学発光増強作用を利用することで,それらを検出する技術です。連続波集束超音波を2次元走査することで断層画像計測を行います。