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多田研究室(生体関連化学)
生命化学反応の研究
動植物は,生命を維持するためにエネルギー代謝や免疫機構,種々のストレスに対する生体応答において化学反応を行っている。電子移動がともなう酸化・還元(レドックス)反応は生命化学反応の中心的なもので,酸化還元平衡が傾くと酸化ストレスまたは還元ストレスになる。また,生体や食品に比較的多く含まれる脂質や糖は,反応性の高いカルボニル化合物の原料となり,酸化ストレスに繋がる脂質過酸化反応やメーラード反応などを介して終末糖化産物が蓄積する(カルボニルストレス)。このような反応とストレスとの関連性を研究し,非侵襲かつ客観的ストレス評価,食品・化粧品・医薬品などの効能や劣化度合を検証すための方法論の確立を目指す。

研究シーズ
新たな商品付加価値に繋がる有効成分を検証するために,電子スピン共鳴(ESR)法によるフリーラジカル(常磁性物質)の定性・定量解析,生体情報を捉えるために必要な蛍光物質の計測法のノウハウを提供する。