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水野研究室(福祉工学)
移乗介護支援ロボットの開発と着衣部分支持による移乗手法の検討
車椅子とベッド等との間を移動する移乗は、介護作業の中で最も肉体的負担が大きく、介護において解決すべき重要な課題の一つです。私たちは専用のウェアや敷物と、全方向移動機能をユーするフォークリフト型ロボットを組み合わせた基礎的な移乗支援システムの開発を行っています。
移乗介助支援ロボットおよび専用ウェア

移動トイレシステムに関する研究
身体が不自由な高齢者は、トイレへの移動中の失禁や焦りによる転倒をすることがあります。このような問題の解決策として、オムツの着用やポータブルトイレの室内への設置などが挙げられます。しかしながら、これらの解決策は心理的抵抗が少なくありません。我々はトイレそのものに移動機能を付与することで、高齢者のトイレアシストを目的とした全方向移動機構を有するトイレシステムの開発を行っています。

全方向移動トイレシステム
歯磨き評価装置に関する研究
歯周病は高血圧症をはじめとする様々な慢性疾患と関連が深いと言われ、非常に重要な疾患とされています。歯周病の予防には、正しく質の高い歯磨きを身に付けることが重要となります。私たちは、手で使用する通常の歯ブラシの押しつけ力に注目し、力センサを用いた歯ブラシの歯への押しつけ力の計測と、3次元位置センサによる歯ブラシの位置と角度の計測を同時に行い、定量的な歯磨き評価を行うことが可能なシステムの開発を行っています。

歯磨き評価システムの開発デバイスおよび計測結果
高齢者見守りシステムに関する研究
現在、我が国では少子高齢化と家族の核家族化に伴い、単身高齢世帯が増加しています。そのような背景のもと、現在では様々な医療・訪問介護サービスのほか、介護支援機器についての研究や製品化が行われるようになりました。特に、ICTを利用した、様々な医療・介護支援機器が研究、開発が行われています。私たちは一人暮らしの高齢者を対象とした見守りシステムの開発を行っています。これまで、機能デバイスの一つとして要介護者となる高齢者の睡眠時における体温と姿勢を遠隔でのモニタリング行う「見守りベッドシステム」の開発を行いました。

見守りベッドシステム
研究シーズ
- ・医療・福祉機器へのロボット化,メカトロ技術の導入
- ・IoT技術を用いた見守りシステム開発